ゼロウェイストとは
こちらでは「ゼロウェイスト」という考え方を取り上げます。ゼロウェイストとは、“Waste(ゴミ)をゼロに近づける”ことを目指すライフスタイルのことです。日常で排出されるゴミの量を可能な限り減らし、リサイクルやリユースを積極的に行うことで環境負荷を低減しようという理念に基づいています。
プラスチックごみが海洋汚染の原因になっている話題や、埋め立て地の不足といった問題を耳にしたことはありませんか?そうした状況を改善するために、普段の生活で無駄を減らし、長く使えるものを選ぶ行動が注目されています。
ゴミを減らすためにできる身近な工夫
マイバッグやマイボトルの持参
スーパーやコンビニでレジ袋を断るのはもちろん、外出時にペットボトル飲料を買わずにマイボトルを活用すると、かなりのプラスチック使用を抑えられます。特に職場や学校でよく飲み物を買う人は、コーヒーやお茶を自分で持参するだけでもゴミが大幅に減るでしょう。
リユース容器を使用
食品の保存にはガラス容器やステンレス容器を活用すると、プラスチックラップや使い捨てパックの使用を減らせます。洗って繰り返し使えるため、ゴミの排出量が少なくなるのが魅力です。
無駄な包装を断る
ケーキやパンを買うときなど、個別にビニール袋や箱に入れられる場合がありますよね。そうした包装が不要な場合は遠慮しておくと、少しでもゴミ削減につながります。店員さんに一言かけるだけで対応してくれることが多いです。
フードロスを避ける
食材を買いすぎない、冷蔵庫の在庫をきちんと把握して使い切るなど、食品廃棄を減らす工夫もゼロウェイストの大事な要素です。野菜の保存方法を工夫したり、余った材料で新しい料理にチャレンジしたりすることで、食べ物を無駄にしなくて済みます。
リユースやリサイクルを積極的に
ゼロウェイストを目指すなら、使い捨てを減らし、再利用を意識するのがポイントです。古着をリメイクしたり、使わなくなった家具を修理して使い続けたりと、手間はかかるかもしれませんが、環境負荷をぐっと抑えられます。フリマアプリやリサイクルショップを利用するのも効果的で、他人にとっては不要でも別の誰かにとっては価値がある場合が多いのです。
リサイクルを強化するなら、ゴミの分別を徹底することが基本です。自治体によって分別ルールが違うので、まずは地元のルールを確認するところから始めるとよいでしょう。可燃ゴミや不燃ゴミを減らすだけでもかなり達成感があるかもしれません。
長く使える製品を選ぶ
ゼロウェイスト生活を進めるうえでは、「長く使えるものを選ぶ」意識が大切です。消耗品を頻繁に買い替えているとゴミが増えるだけでなく、出費もかさみますよね。高品質な製品であれば多少値が張っても、長い目で見ればコストパフォーマンスがよい場合が多いです。
たとえば、ステンレス製の水筒や金属製の歯ブラシホルダーなどは、長期間使い続けられる傾向にあります。洋服も、流行のものばかりでなく耐久性のあるベーシックなアイテムを選び、飽きたら小物でアレンジするなどすれば、無駄に買い替えせずに済みます。
ゼロウェイスト生活を続けるコツ
すべてを完璧にやろうとしない
一気に変えようとすると挫折することが多いです。まずはマイバッグを持つとか、マイボトルを始めてみるなど、小さなステップからスタートしてみるのがおすすめです。
家族や友人と共有する
自分だけが頑張っても、家族が協力的でないと日常のゴミは減りにくいかもしれません。普段から少しずつ意識を共有し、全員で「不要なゴミを出さない工夫」をしていくと効果が高いでしょう。
楽しみながら工夫する
たとえば、自分で作るリネンバッグに挑戦してみたり、かわいいデザインのステンレスストローを選んでみたりしてみると、モチベーションが続きやすいです。苦しいことばかりではなく、「エコでおしゃれ」や「手づくりで楽しい」という感覚を大切にするといいですよ。
ゼロウェイスト生活とは、ゴミを減らし、再利用やリサイクルを最大限取り入れるライフスタイルです。使い捨てを見直し、マイバッグやリユース容器、長く使える製品を選ぶことで、日々のゴミの量を驚くほど少なくできるかもしれません。食材の買いすぎを防いだり、分別を徹底したりなど、少しの工夫で地球環境への負荷を下げられる点が魅力です。
最初から完璧を目指さず、できるところから始めるのが続けるコツだと思います。家族や友人ともアイデアを共有し、お互いにアドバイスし合えば、より楽しく取り組めるでしょう。小さな行動の積み重ねが、未来の環境を大きく変える一歩になるかもしれません。